形式的冪級数を用いた珍しい(と思った)解き方がある問題集
(解けなかったやつも載せる)
厳密には形式的冪級数ではないもの(有理数の指数が出るもの)も載せてる.
ABC221 H
とする.解説
なのでDP遷移がわかって解ける.
ABC222 H
ARC107 D
なのでDP遷移がわかって解ける.解説
UTPC2020 D
とする.解説
であるのでこれらのを二分木のようにマージしていくことでで解ける.
yukicoder 0940
とすると,解説
となる.として,
となるので,に関する多項式と考えるとの係数はで求められる.また,は二項係数の前計算によりで求められるので全体の計算量は
分割数
オイラーの五角数定理より,解説
となるので右辺の逆数のの係数が答え.
分割数2
分割数3
これはを個以下の「以下の非負整数」に分割する方法の数である。解説
これを用いるとに関しての列挙をで求めることができる.
分割数?
解説
となるのでとしたものの逆数のの係数が答え.
部分和
以下で考える.解説
を「となるの数」とする.
の対数をとる.
これのをとればよい.
ABC235 G
解説
について,の値を求める必要があるが,
であるからから順に求めていけばよい.この式は二項係数の和をグリッド上の経路数に帰着させることで導くことができる.
ABC240 G
解説
の係数を考えると
となり,二項係数の前計算のもとで求められる.
ただし,二項係数はがを満たす整数でないときと定義する.
ABC241 H
分子は個の項からなるので,各項についてBostan-Mori法を適用するとまたはで求められる.解説
適当なによりと変形することができるので,でも求めることができる.
MojaCoder問(改)
とする.解説
は部分和を用い,で求められる.
を求めたいが,であるのでの分母・分子を適切にで割っておくことでで求められる.
フィボナッチ数の総和
ECF Round 133 F
以下の問題が個ある。各問題ではが与えられる(それぞれの問題で独立)。
ただし、
であるので、求める値は解説
となり、前計算なしクエリあたりで求められる。
の定数項はであるからで考えればよい。をで前計算することでクエリあたりで求められる。
ABC281 H
このときの
オンライン畳み込みのような形になっているので分割統治を考える。 と書けるが、最後のの部分でかかる。解説
とする。
(ただし)をを返す関数とすると、dc(l,r,h):
if r-l==1:
return (1+h_l x);
m = (l+r)/2;
g = dc(l,m,h);
return g*dc(m,r,h*g)
ここで、ではの次の項しか必要ないので、全部でで解ける。
の次の項しか必要ない理由:
は次であるため、で使うの次の項を求めるのにはの次の項しか必要ないということが帰納的に示される。